『赤い靴:デジタルリマスター・エディション』
1948年アカデミー賞 劇映画音楽賞、美術監督・装置賞受賞
1948年ゴールデン・グローブ賞 作曲賞受賞
赤い靴、ご存知ですか?
そう、新しい映画ではありません。
私もテレビで見たことがある、古い映画です。
巨匠マーティン・スコセッシ監修のもと、
2年の歳月をかけて完成したデジタルリマスター・エディション。
この夏の公開を前に試写会が行われました。
わたしも駐日英国大使館(※)のご招待で参加することができました。
※UK-JAPAN2008以来、
ramaramaも「UK広報ブログ」としてお世話になっております。
いつまでもどこまでも踊り続ける赤い靴の話。
赤い靴の踊り、くるくると軽やかで本当に魔法の靴を履いているよう。
私もあの靴があれば「雲か鳥か花のように」舞えるかな~
劇中劇(バレエ)の最後に拍手したかったです。
今みると手作り感満載の美術だけど、それがおとぎっぽくて良い。
登場人物がみんないきいきしている。ぼけーっとした人は出てこない。
しかしバレエにもおとぎにも興味のない男性は寝ちゃうかもね。
ところで試写会にうっかり黒い靴で来ちゃった私。
ピカピカのエナメルシューズは疲れ知らずで私を家まで歩かせる。
トコトコトコ!電車にもバスにも乗らせてはくれないのです!
幸い愛と芸術に引き裂かれる状況にはなく、
ラストに身投げもしないかわりに
犬ちゃんが転んでわんわんないているところを
帰宅した私が助けて、めでたしめでたし......
あ、これは個人的「黒い靴」のストーリーでした。
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ストーリー
1950年3月1日、有楽座で1本の洋画が日本初公開された。アンデルセン童話「赤い靴」をベースに綴られる、バレエダンサーの悲劇。観たこともない映像世界は観客を魅了し、瞬く間に話題となった。映画は大ヒットし、56日間で33万人を動員。日本には空前のクラシックバレエ・ブームが起こり、街にはバレエ教室が次々と出現。靴業界では、“赤い靴”が流行した。
巨匠パウエル&プレスバーガーの『赤い靴』は、当時、世界に輝きを放っていた英国バレエ界の実力が映画芸術と見事に融合した不朽の傑作である。ヒロインに新進のプリマ、モイラ・シアラーを抜擢、2大ダンサーのロバート・ヘルプマンとレオニード・マシーンが振付し踊りも披露する。
撮影はテクニカラーの父ジャック・カーディフ。ブライアン・イースデルの音楽を、サー・トーマス・ビーチャムの指揮のもとロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団が演奏。約17分のバレエ「赤い靴」のシーンは、映像技術に革命を与え、その衝撃は今観ても全く色褪せることはない。
また、「白鳥の湖」「ジゼル」「奇妙な店」「コッペリア」「レ・シルフィード」といった古典バレエの名場面が惜しげもなくちりばめられているのも見どころのひとつだ。英国映画界だけでなく、バレエ、美術、音楽の分野からも最高のスタッフが結集した本作は、優れた本物の芸術を存分に堪能できる1本である。
(試写会招待メールより引用)
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『赤い靴:デジタルリマスター・エディション』
2011年7月2日(土)ユーロスペースほか全国順次公開
配給:株式会社デイライト、コミュニティシネマセンター