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工芸好きなら、是非!

うつわ@21_21 DESIGN SIGHT

六本木ミッドタウンの片隅で開催中です。
Lucie Rie / Jennifer Lee / Ernst Gamperl の三名による器を、
安藤忠雄の会場構成で楽しむ、というもの。

うつわはどれも面白かった!

三人の中では一番若いErnst Gamperlの作品は、
倒木や流木を利用したもの。
丸太をごろんと寝かせた状態 _ (丸太)で、U (器)を彫る。
なので、器の高さは、丸太の直径だとか。
家具や建材にするときはよ~く乾かしてから使うものですが、
Gamperl氏はあんまり乾かさないで、彫る!
で、まっすぐに作ったものが、
乾くにつれてゆがんでいくのだそうです。
その、木の生きている感じとか、
不思議な動きのある形が特徴的です。

一番有名かな?と思われるLucie Rieの作品は、
日常使いに適した、素朴で温かみのある器。
カップ、ポット、ボウル、その他いろいろですが、
いいなーと思えるものが沢山ありました。
今回は「うつわ」展なのに、おまけでボタンも展示!
これがかなりかわいいのです。
彼女がウィーン生まれだったこと、初めて知りました。
分離派の時代にウィーンに生まれ、
戦争を機にイギリスへ移ったということです。
確か、近美(工芸館)にも彼女の作品がありますよね。

会場で最後に並んでいるのが、Jennifer Leeの作品。
ろくろを使わず、手びねりで作成しています。
棒状にのばした粘土をぐるぐるコイル状に積み上げて成形。
色がどうなるか、小さな破片で実験を重ねて、
欲しい色を出すんだとか。
実際にサンプルの陶板を見せてもらいました。
(Lee氏は展覧会オープンを記念して来日していました。)

会場構成については、
「安藤忠雄」というだけでなんとなく期待感が高まりますが、
なんというか、いつもこんなかんじだよね、と思いました。
水なんです。いつも。
悪くないけど、遠くの器は内側が見えなかったし、
何かちょっともうひと工夫ほしかったです。

その他のことで印象に残っているのは、
会場案内図が星座になっていたこと。
かわいらしい工夫ですね☆☆☆


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一方、上野では先日も書いたアーツ&クラフツの展覧会が開催中。

1997年に近美でやったモリス展は、「モリス」展だったけれど、
こちらは「アーツ&クラフツ」展。
モリスや周辺のイギリスのものは勿論ですが
オーストリア、ロシア、北欧、アジアのデザインへも広がっていく
幅広い展示が面白かったです。
日本の民芸も多く取り上げられていて、
京都にある「三國荘」の室内を再現した展示などもありました。
今回の展示にあわせて三國荘の小冊子も作られていて、
これはカタログとあわせて買うとちょっと安くなります!

三國荘のインパクトが結構強くて、
卍をデザインしたものにちょっとびっくりしたり、
(仏教で「吉祥」をあらわすとカタログにはありますが、デザイン的にいまいちでは?)
「色」という字が象嵌された箱に、何故「色」なのか悩んだり。

それから、
バーナード・リーチや他の人のお皿と並んで展示されていた
イギリスの「スリップウェア」というのが気になりました。
スリップウェアとは???

(↓Wikipediaより引用↓)

スリップウェア(Slipware)とはヨーロッパなど
世界各地で見られた、古い時代の陶器の一種。
器の表面をスリップと呼ばれる泥漿
(でいしょう、水と粘土を適度な濃度に混ぜたもの)状の
化粧土
で装飾する方法が特徴。
近年でも陶芸家によって作品が作られている。

まず先述のスリップを準備し、
生乾きの鉢や皿の全面に地色となるスリップをかける。
さらにこの上にスポイトから細く垂らしたり、筆で描いたり、
更にこれを櫛状の道具で引っかいたりして文様を描く。
このあと場合によっては型に押し当てて成型し、窯に入れて焼く。
完成後、スリップをたらした部分は盛り上がって
素地とは違う色の文様が浮かび上がることになる......(以下略

な~るほど。勉強になったね。

「生活と芸術 - アーツ&クラフツ展
ウィリアム・モリスから民芸まで」
は、
東京都美術館にて、4/5まで!

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東京都美術館にて、2009年1月24日(土)〜2009年4月5日(日)まで、 「アーツ&クラフツ展」 〜ウィリアム・モリスから民芸まで〜 が 開催されています。 19世紀後半にイギリスで興ったデザイン運動「アーツクラフツ」の広がりを、 ウィリアム・モリスを中心とするイギリス、ウィーン工房がひときわ輝いたヨーロッパ、 そして民芸運動が花開いた日本での美しい作品からたどる展覧会です。... [Read More]

Tracked on 22 February 2009 at 13:50

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