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森へ。

森美術館のレクチャーシリーズ「英国現代美術を知る」の
第3回「ポストYBA:今日の英国美術」へ行ってきました。

「アーティストトーク」に続いて、またまたUK-Japanのご招待で。
ありがとうございましたm(__)m

ゲストはロジャー・マクドナルド氏(インディペンデント・キュレーター)、
モデレーターは近藤健一氏(森美術館アシスタント・キュレーター)、
テート・モダンの開館と成功や
ポストYBAとでも呼ぶべき新しい動向等、
2000年以降の英国現代美術界 について対談形式で行われました。

面白かったしメモも沢山とりましたが、今日はひとつに絞って感想を。

最後の質疑応答の様子からすると、
「YBA」という言葉の定義が気になってどうしようもない、
という方がわりと多いのでしょうか。

「俺たちYoung British Artists!」と名乗った
芸術家集団があるわけではないし、
同年代で同時期に活動はしていてもYBAと呼ばれない作家もいる。
物質的で、視覚的にインパクトの強い作品がメインといっても、
そうでない作品も勿論ある。

結局、「YBA」という名前は
メディアやキュレーション側にとって便利な用語ではあるが、
それ以外に大きな意味はない、という見方を聞いて、
アートがアートの世界だけにいたら
生まれないかもしれない言葉だなーと思いました。
社会の関心が向けられて、メディアでも語られることによって、
便宜上つけられた名前。
そのYBAというキャッチーな名前によって、
普段たいしてアートに興味のない人にとっても、
親しみやすくなったのではないでしょうか。

「YBA」がそんなかんじのあいまいな定義しかもたないのに、
「ポストYBA」を語るのも面白いー。

でも歴史って、大雑把に言ってしまえば、
あとでふりかえって鮮明に覚えていることしか残らず、
その影にあった色々な物事は、
まあたいしたことではない、と抹殺されるもの。
「過去」にわかりやすいストーリーをつけて整理するのも、
けっこう人の役に立つことだと思います。
(例えば、テストのとき覚えやすい!)

大きな流れにのらなかった作家のことを記録し、
きちんと検証し、評価の対象としていく専門家が、
それはそれで別にいるでしょう。

......というわけで、とても興味深いトークでした。


リンク:
・過去ラマより「アーティストトークに参加!
・森美術館「英国美術の現代史:ターナー賞の歩み展
UK-JAPAN 2008

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Comments

yukiちゃん
相変わらず、うらやましいご招待だね!そして興味が内容の講演だったみたいね。yu

Posted by: yu | 26 June 2008 at 00:35

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